「編集長からのご依頼です。」 「しゅんさん身軽なんで是非お願いします。」 ととあるメディアの編集長からご依頼がありました。 結構ハードな仕事となりそうです、、、 その名も、 「日本100名山、制覇の記録。」 日本は山国です。 日本に鎮座する100ヶ所の山々をすべて 制覇してもらいたい、という指令が私のもとにやってきました。 山々の写真素材と編集記事を求めているらしく 生の100名山すべての登山記事と写真を納めます。 一年で制覇予定です。三日に一度のペースで 山岳計画を立てています。 日本全体を俯瞰してみるいい機会だと思います。 富士山と大山はとりあえず登頂に成功。 残り98箇所、、、 いってきます。 いってらっしゃい。 麻山工業株式会社 代表取締役 高尾瞬  「日本百名山、、、。」 特集その2 調べていくとどうやら日帰りで慣行できる山々は少ないようです。 アウトドアスポーツ、 登山が好きで富士山も7~8回登山経験があり 「日帰りで余裕やろ!」 とスタッフと話していたところなのです、 ですが、 富士山は日帰りで慣行できても 他の山々はあなどるべからずです、 そういえば以前奥多摩で遭難しかけたと記事を書きましたが、 結構な確立で奥多摩で遭難する登山家の方も多いとか、、、 まさかの東京都で「遭難!」もありえる話です。 遭難だけに「そうなん」です。ぷ! [北海道] 利尻岳、羅伯岳、斜里岳、阿寒岳、大雪岳、トムラウシ岳、十勝岳、幌尻岳、後方羊蹄山、 北海道は以上の9箇所、、、 日本デケエ! 死ぬなよオレ!ああ、わかってる! 麻山工業株式会社 代表取締役 高尾瞬 「日本の百名山をすべて登る。」 特集その3 いよいよ東北です。 東北にはたくさんの友人たち、いずれも酒豪ばかり、 がいますので、是非、一緒に登ってみたいと思います。 登山帰りに温泉に入り地酒をグイッと、、。 ※若干オヤジ化しましたね、、 まだまだチョイ悪オヤジ最前線です。 東北 岩木山、八甲田山、八幡平(はちまんたい)、岩手山、早池峰山(はやちねさん)、鳥海山(ちょうかいさん)、月山(がっさん)、朝日連峰、蔵王山(ざおうさん)、飯豊連峰(いいでれんぽう)、吾妻山、安達太良山(あだたらやま)、磐梯山(ばんだいさん)、合津駒ケ岳 以上、14ヶ所。 日本にこんなに長く住んでいながら日本の事をまだ全然知っていないですね、、 聞いたこともないような山々の名前、 読み方すらもあいまいであり、 名前から想像する山の魅力を早く確かめてみたいです。 先人達の残した文献によると、 「絶世の美しさを誇る、朝日連峰の稜線を歩く、、、。」 おお!どんなんだろう?と興味をそそられます。 海も山も大好きですが、山には先の見えない奥深さがあります。 その奥深さが人々を引き付けてやまない理由でしょう。 「この先、どうなってるんだ?」 これこそが山に惹かれる理由です。 草とか生えてたらどうする? 朝日見てブリブリとか? 頂上でマンチーで日本酒飲んだら、、、、 では、行ってきます。 麻山工業株式会社 代表取締役 高尾瞬  「日本の百名山をすべて登る。」 特集その4 「フェラーリで行くの?」 そのつもりだけど、、、、 そんなそぶりを見せると、 里美は笑って4WDジープのキーを私に向かって投げつけてきた、、。 「山だからジープで行ったほうがいいよ!」 そんなやりとりをした後、私はランドクルーザーに乗り込み、 目的地へと車を走らせたのだった、、、。 北関東エリア 那須岳、筑波山、 北関東は2箇所、、、 ヒルズからインターへ、東北道に入ると、 カーナビゲーションは、 「このまま、800キロメートル、直進です、、。」 と言ったが、その通りに、800キロメートルを直進し続ける際に、 何もしゃべらなくなった、、 ナイトライダー、トランザムのキッドなら、 何かしゃべりかけてくれたかもしれないのに、、、、 私は、「やっぱり、フェラーリで青森までかっ飛ばすべきだったな、、。」 と頭で反芻させつつも、4WDのアクセルを思い切り踏み込んだ、、 午前2時を回っていた、、、、 「日本の百名山をすべて登る。」 特集その4  つづく、、、。 麻山工業株式会社 代表取締役 高尾瞬「日本の百名山をすべて登る。」 特集その5 東北道を北上して、青森までたどり着く間に、 4回の着信と2回のメールがあった。 4回の電話は部下の広報担当のキタムラノリカからであった、、 「ランジェリー部門の営業がうまくいっていなく、 営業の坂本から相談を受けています。どうすればいいですか?」 こんな文面のメールが届いた、、、 その後続けざまに4回携帯電話が鳴ったが、高速で運転中だった為、 出なかった、、、 基本的に運転中は電話には出ない。 もう一回のメール内容は里美からのメールだった。 「昨日寝言で知らない女の人の名前をつぶやいてたけど、、誰?」 文面を見て思わず、ハンドルを思い切り握り締めた、、、。 私は左ウィンカーを出し、左側の斜線に移った、、、 私の車を追ってついてきていたマセラティが 「なんだ、この意気地なしが、、」 そんな顔の表情で私のジープを抜き去っていった。 「浮気がバレたのかもしれない、、」 そんな言葉を脳裏に反芻させたが、 絶対にバレるはずはない。 折角のオフワークで東京や仕事とのシャットアウトで 猥雑な環境を抜け出してきたのに 携帯があるせいで、電波がつながっている、 そのおかげで本当の開放感や自由を得ることができない。 ネガティブなオーラに包まれそうになったが、 ご来光がその憂鬱な気持ちをリセットささてくれるだろう、、と そう思い、再びウィンカーを右に出し、追い越し車線にもどると、 私は5速までギアーを上げ、さっき一瞥を見せたマセラティを追い抜こうと アクセルを思い切り踏みこむのだった、、 午前四時、、、 登山の仕事と同時に頭の中ではいくつかの複雑な仕事を 上手にこなさなければいけないという状況の中、 妙にワクワクせずにはいられなかった、、。 青森で久しぶりに恵理子と会う約束をしている、、、、。 「日本の百名山をすべて登る。」 特集その5 つづく、、、 麻山工業株式会社 代表取締役 高尾瞬 「日本の百名山をすべて登る。」 特集その6 ヘッドフォンでディープハウスを聴きながら神々の聖域を歩く。 夜空には無数の星が輝く、、、。 東京では星は見えない。 なので山は楽しくて仕方がない。 尾瀬エリア 燧ケ岳(ひうちがたけ)、至仏(しぶつさん) 仏(ほとけ)に至る(いたる)山と書いて、至仏山、、、 尾瀬エリアはこの2箇所、、、、 頂上についたら一服して星空を眺めることにしよう。 持ってきたロースステーキをミニバーべキュウセットの上へ、、、。 麻山工業株式会社 代表取締役 高尾瞬 「日本の百名山をすべて登る。」 特集その7 この仕事が決まった直後から里美の微妙な変化に気がついていた。 いつもはやさしく、攻撃的なそぶりなどみせないのに、 フェラーリで行くとなると、4WDのキーを投げつけてくるなど、 いつもと違った姿が目についていた、 やはり浮気がバレているのかもしれない、、 いや、そんなはずはない。 ここ最近の自分の行動を頭の中で思い描いていみたが 浮気がバレる、そんな場面は思い浮かばなかった、、 女の勘は鋭いというが、 仮にバレていたとしての、4WDのキーを投げつけるという仕打ちだろうか? フェラーリでどうせあなたは浮気するつもりでしょ? そんなネガティブな声が聞こえてきそうだった、、 さっきまで満点の空であった東北道の空も 心なしか雲が増えてきたような気がする、、 もしかしたら全然勘違いなのかもしれない。 そもそも私が寝言で浮気相手の名前を叫ぶなど ありえない、、 里美が私をからかっているのかもしれない、、 そう思うと、私は携帯を取り出し、 「で、寝言で俺は誰の名前を呼んでいたんだい?笑」 というメールを打った、、、 、、、送信完了、、、、 インターで休憩し、ソフトクリームを食べながら、 単なる思い違いである事を願い、 冷たい空気の夜空に浮かぶ、星を見るのであった、、、、。 「日本の百名山をすべて登る。」 特集その7 つづく、、、 麻山工業株式会社 代表取締役 高尾瞬